学び・資格 2026-10-26

行政書士試験の当日 ― 11月8日(日)午後1時から3時間、午後0時20分までに着席、60問を解く順番、合格発表は2027年1月27日

2026年度の行政書士試験は11月8日(日)午後1時から4時まで。入室は午前11時50分から、午後0時20分までに着席です。去年、記述式に時間をかけすぎて基礎知識で足切りになった方と組んだ当日の時間割、試験センターが認める持ち物、退室できない時間帯、合格発表の1月27日までにすることを書きます。

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「去年は、記述式の3問目で手が止まって、気づいたら残り25分でした。基礎知識の文章理解を3問とも、ほとんど読まずにマークして、基礎知識が20点。足切りでした」。2回目の受験を控えた方から、10月の終わりに受けた相談です。法令の点数は合格に届く水準だったので、なおさら悔しかったそうです。今年の試験は、2026年11月8日(日)です。

行政書士試験の合格には、法令等科目で満点の50%以上、基礎知識科目で40%以上、試験全体で60%以上、の三つを全部満たす必要があります。基礎知識は例年14問・1問4点の56点満点なので、40%は22.4点。1問4点なので、6問(24点)取る必要があります。法令でどれだけ取っても、基礎知識が5問以下なら不合格になります。去年の相談の方は、まさにこの壁に当たりました。

例年の配点と、合格に要る点(300点満点)
区分問題数と配点満点合格に要る点
法令等 5肢択一式40問×4点160点
法令等 多肢選択式3問×8点24点
法令等 記述式3問×20点60点
法令等の小計160点+24点+60点244点50%以上(122点)
基礎知識 5肢択一式14問×4点56点40%以上(22.4点。6問=24点が必要)
合計244点+56点300点60%以上(180点)

まず、当日の時刻を試験研究センターの案内で確かめます。試験は午後1時から午後4時までの3時間です。試験室への入室は午前11時50分から、午後0時20分までに受験票に書かれた座席に着席し、0時30分から注意事項の説明が始まります。試験開始から30分を過ぎると受験できません。試験場には弁当を食べる場所が用意されていないので、昼食は済ませてから行きます。

退室にも決まりがあります。試験開始から午後2時30分までと、終了前の10分間は退室できません。案内には「退室した場合は、受験放棄とみなし欠席扱い」とあります。早く解き終わっても、最後まで席にいるつもりでいてください。試験が終わる前に問題用紙や答案用紙を持ち出すと失格で、答案用紙は終了後も持ち帰れません。

持ち物は、受験票(茶色)、BかHBの黒鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック消しゴムが必須です。机の上に置けるのは、ほかに鉛筆削り(電動は不可)、問題用紙に使う蛍光ペン、腕時計(机に置いて使う。計算機能や通信機能の付いたスマートウォッチは不可)、マスク・ハンカチ・ポケットティッシュ・目薬・点鼻薬です。置時計は使えません。土足厳禁の試験場では、上履きと靴を入れる袋も要ります。

試験場も、前もって確かめておきます。センターの案内には、試験場が変わっている場合があるので受験票で確かめること、受験票に書かれた試験場以外では受験できないことが書かれています。初めて行く会場なら、駅からの道と時間を地図で見て、11時50分の入室に間に合う電車を決めておきます。会場は大学などが多く、門から試験室まで歩くこともあります。お手洗いは混み合うので早めに、とも案内されています。受験票は10月19日に発送されています。10月26日を過ぎても届かない人は、10月30日までにセンターへ連絡すれば再発行の受験票が送られます。

次に、解く順番です。60問を前から順に解く必要はありません。相談の方と決めたのは、「足切りの危険があるところを先に、時間が読めないところを後に」という順番でした。最初の20分で、基礎知識のうち文章理解の3問と、知っている問題を片付けます。文章理解は、時間さえかければ点になる問題です。ここで6問の見通しが立つと、そのあとが落ち着きます。

続く70分で、法令の5肢択一40問を解きます。1問あたり1分45秒ほどです。迷った問題は、問題用紙に印を付けて、いったん飛ばします。そのあと記述式3問に45分、1問15分。記述は書き出す前に、問題文から人物と事実を抜き出し、どの条文の要件に当たるかを余白に書いてから、40字程度にまとめます。次の20分で多肢選択式3問。最後の25分で、飛ばした問題と、マークのずれを確かめます。

11月8日の時間割 ― 足切りの危険があるところを先に、時間が読めないところを後に
11月8日の時間割 ― 足切りの危険があるところを先に、時間が読めないところを後に左から右へ時間の帯。11時50分入室、12時20分までに着席、12時30分注意事項の説明、13時開始。13時から13時20分は基礎知識(文章理解と知っている問題)、13時20分から14時30分は法令の5肢択一40問、14時30分から15時15分は記述式3問、15時15分から15時35分は多肢選択式3問、15時35分から16時は見直しとマーク確認。13時から14時30分までと15時50分以降は退室できない。11:50 入室 → 12:20 着席 → 12:30 説明 → 13:00 開始(30分過ぎると受験不可)11:50 入室 → 12:20 着席 → 12:30 説明 → 13:00 開始(30分過ぎると受験不可) 基礎知識基礎知識 20分20分 法令 5肢択一 40問法令 5肢択一 40問 70分(1問1分45秒)70分(1問1分45秒) 記述式 3問記述式 3問 45分(1問15分)45分(1問15分) 多肢多肢 20分20分 見直し見直し 25分25分 13:0013:00 13:2013:20 14:3014:30 15:1515:15 15:3515:35 16:0016:00 13:00〜14:30 退室できない13:00〜14:30 退室できない 終了前10分も退室できない終了前10分も退室できない 区切りの時刻を問題用紙の表紙に書いてから始め、過ぎたら途中でも次へ進む区切りの時刻を問題用紙の表紙に書いてから始め、過ぎたら途中でも次へ進む

左から右へ時間の帯。11時50分入室、12時20分までに着席、12時30分注意事項の説明、13時開始。13時から13時20分は基礎知識(文章理解と知っている問題)、13時20分から14時30分は法令の5肢択一40問、14時30分から15時15分は記述式3問、15時15分から15時35分は多肢選択式3問、15時35分から16時は見直しとマーク確認。13時から14時30分までと15時50分以降は退室できない。

時刻は試験研究センターの案内(2026年度)。解く順番と時間の配分は、この相談で決めた一つの例です。

記述で迷うのは、1問目で答えが浮かばないときです。15分のうち最初の5分で人物と事実を書き出し、それでも条文が浮かばなければ、問題文に出てくる言葉(「取り消し」「対抗」「催告」など)を使って書けるところまで書き、次へ進みます。白紙は0点ですが、記述には部分点があるとされていて、キーワードが入っていれば点が付くことがあります。午後3時50分を過ぎたら、新しい問題には手を付けず、マークだけを見直します。

時間割は、腕時計で区切りを決めておかないと崩れます。相談の方は、去年は「記述に何分」と決めずに入って、1問目で迷い、2問目で迷い、3問目で止まりました。今年は、問題用紙の表紙に「13:00 基礎知識」「13:20 択一」「14:30 記述」「15:15 多肢」「15:35 見直し」と書いてから始めることにしました。区切りの時刻を過ぎたら、途中でも次に進みます。部分点のある記述で白紙を作るより、途中まででも書いて次へ行くほうが、合計は伸びます。

選んだ答えは、問題用紙の番号の横にも書いておきます。試験の夜から、予備校などが解答速報を出すので、自己採点に使えます。ただ、記述式の採点はセンターにしか分からないので、自己採点は「択一と多肢でいくつ取れたか」までです。行政書士試験の構造の記事に書いたとおり、記述は60点あります。択一と多肢が合格点に少し届かない人でも、記述しだいで結果は変わります。

解答速報で択一と多肢の点を出したら、発表までの過ごし方を先に決めておきます。合格点に届いていそうなら登録の準備を、届いていなさそうなら、間違えた問題を分野ではなく論点ごとに数えて一覧にしておきます。翌年に受け直すとき、どこから手を付けるかが、その一覧で決まります。記憶が新しいうちに作った一覧が、次の一年の地図になります。

合格発表は、2027年1月27日(水)です。合否通知書には、配点、合格基準点、自分の得点が書かれて届きます。受験票は、合格発表の日まで保管しておきます。発表までの2か月半は、宅建の試験を受けた人なら宅建の合格発表(例年11月下旬)もあり、落ち着かない時期です。合格したあとに行政書士会への登録をするなら、登録に必要な書類と費用を調べておく時間に使えます。合格したあとの登録の記事に、宅建士と行政書士の登録の違いをまとめています。

試験までの2週間は、新しいことを増やさない時期です。記述は解いたことのある過去問を40字でもう一度書き、択一は確信のない肢だけを回します。前日は、受験票と鉛筆と消しゴムと腕時計を、袋に入れて玄関に置いておく。それだけで、当日の朝の迷いが一つ減ります。

相談の方は、帰り際に問題用紙の表紙に書く五つの時刻を、手帳に書き写していました。去年の失敗は、知識が足りなかったからではなく、時間の配り方を決めていなかったからです。試験の3時間は、前もって区切っておけば、その分だけ自分のものになります。

執筆:長澤 湊(宅地建物取引士・行政書士・測量士補) 内容確認日:2026-10-27

この記事は制度と手続きの一般的な説明で、個別の事案についての法律・税務の相談や判断ではありません。制度や数字は内容確認日の時点のものです。ご自身の事案は、弁護士・司法書士・税理士・行政書士など、該当する専門家に確かめてください。

参考(公式)

この記事の制度と数字は、次の一次情報で確かめられます(2026-10-27 確認)。

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