KuraLab の読み物
KuraLabのメンバー「人間コンビニエンス」による、書き下ろしの小説とエッセイです。外部作品の紹介・転載ではありません。
連作は第1話を全文掲載し、単独作品は全編を読めます。
- 住みたい景色(エッセイ・単独作品全編)― 北関東で探偵と行政書士をしている書き手のエッセイ。人を探す仕事の途中で、人生で初めて「ここに住みたい」と思う景色に出会った日の記録。
- たそかれの村(小説・連作第1話全文)― ダムに沈んだ村。五十年前の夏祭りの約束を、いちばんいい帽子とともに抱え続けた老人が、探偵事務所を訪ねる。北関東を舞台にした連作短編の第一話。
- いちばん後ろの人(小説・連作第1話全文)― 国民的コメンテーターの女性マネージャー。元バレーボール選手で腕っぷしは強いが、仕事は「いちばん後ろ」にいて、見たことを口に出さないこと。テレビという巨大な藪の中で、いちばん目立たない裏方が、たった一度だけ前に出るお仕事小説。第一話。
- 先生、人が消えます。(小説・連作第1話全文)― 北関東の行政書士事務所に、深夜、一本の電話がかかってくる。「先生。人が消えます」。訪ねてきた男は、名前を言わず、料金別納の白い封筒だけを置く。中には、誰もが知る大物政治家の名前があった。封筒や小物、沈黙から背景を読むリーガルサスペンス。第1話。
- 藪を出る ―令和の藪の中―(小説・連作第1話全文)― 三年前に消えた弟を「探してほしい」と、女は四つの記録を携えて現れる。ドアホン、防犯カメラ、ドラレコ、GPS——令和の町は人の朝を全部覚えているのに、同じ男が同じ朝にいくつもの場所にいた。芥川『藪の中』の現代版。第1話。
- カナタ・ライン ―月額三千八百円の銀河―(小説・連作第1話全文)― 「カナタ・ライン」は、故人の写真・声・文章から、その人の記憶を補完する月額制サービスだった。主人公は、亡くなった親友・佐倉の声にもう一度だけ会うため、深夜に利用規約へチェックを入れる。忘れないまま前へ進む別れ方を探す物語。第1話。
- 公開済み(小説・連作第1話全文)― 創作大賞の締切直前、複数のAIを編集室のように使いながらnoteへ投稿していた私。深夜、投稿管理画面に、まだ投稿していないはずの記事が「公開済み」になっていた。開くと、そこには私が数分後に言う言葉が書かれている——。第一話。
- 締切二時間前のAI編集室(小説・連作第1話全文)― 締切二時間前、私はまだ新しい作品を作ろうとしていた。ChatGPTは編集長、Codexは本文、Manusは画像、私は最終決裁者——机の上に小さな編集部を作る、AI時代の創作の記録。第一話。
- せいくらべ(エッセイ・単独作品全編)― 学習机の視点で書かれたエッセイ。足が床に届かなかった子が、やがて自分の手でねじをまわし、机より大きくなって家を出るまで。引き出しの奥には、青いクレヨンの空と、半分のシールと、小さな歯が残っている。