作品の仕組み 2026-10-03

過去問ループの仕組み ― 五段階の答え方、1問20件の履歴、その日最初の一周だけを点数にする

海事代理士の過去問142問を、正誤と確信度で周回する「過去問ループ」。大○・小○・?・小×・大×の五つの答え方が五つの状態と点数に変わる式、1問あたり最新20件の履歴、同じ日の二周目を点数に入れない理由、悪化した問題の拾い方、弱点海図の重み、そしてすべてを端末の中だけに保存する設計を書きます。

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この記事の位置: AIが作り、コードが検分する → [送らない(端末の中で完結する)] → 数字と実寸 → 教材の設計

例で始めます。朝、船員法の31問を一周して64点。昼にもう一度、同じ31問を解くと88点。二回目のほうが高いのは当然で、朝に答えを見たばかりだからです。この88点を「今日の点数」として残すと、記録の上では一日で24点伸びたことになります。過去問ループは、この88点を点数の推移に入れません。この記事は、その「残さない点数」から、過去問ループの作りを書きます。

過去問ループは、海事代理士試験の過去問142問(平成29年度から令和7年度の問題を、肢ごとの○×に直したもの)を、正誤と確信度で周回するための作品です。勉強法としての考え方は「海事代理士試験の勉強法」の記事に書いたので、ここでは、画面の裏で何をどう記録しているかを書きます。収録している問題は、2026年10月時点で9科目分です。

答え方は五つあります。大○(自信を持って○)、小○(たぶん○)、?(分からない)、小×(たぶん×)、大×(自信を持って×)。正解と照らし合わせると、五つの状態に分かれます。自信を持って正解は「完全クリア」、迷って正解は「確信度不足」、?は「判断保留」、迷って不正解は「誤答」、自信を持って不正解は「強い誤認」。一番危ないのは最後の強い誤認で、思い込みが固まっている地点です。

点数は、正解でも確信度で差を付けます。大○・大×で正解すると1点、小○・小×で正解すると0.5点、?は0.3点、不正解は0点(小×で外したときだけ0.1点)。31問を全部「たぶん」で当てると15.5点で、100点満点に直すと50点です。正答率なら100%の一周が、50点と表示されます。たまたま当たった問題を、分かっている問題と同じ点にしない、というのがこの配点の意味です。

答え方と状態・点数の対応(過去問ループ、2026年10月時点)
答え方正解のとき不正解のとき
大○・大×(自信あり)完全クリア/1点強い誤認/0点
小○(たぶん○)確信度不足/0.5点誤答/0点
小×(たぶん×)確信度不足/0.5点誤答/0.1点
?(分からない)判断保留/0.3点判断保留/0.3点

記録は二種類あります。一つは、問題ごとの「最新の答え」。もう一つは、問題ごとの「答えの履歴」で、答えた時刻と状態を、1問あたり最新20件まで残します。20件にしたのは、ブラウザの保存容量を抑えつつ、周回ごとの変化を追える長さだからです。答えたときの効果音と振動も、五つの状態ごとに鳴らし分けています(自信を持って外したときは重い音)。音を消す設定も、同じくこの端末に残ります。

冒頭の「残さない点数」は、正式スコアの決まりです。正式スコアとして残るのは、科目の全問演習を、その日に最初に一周したときの点数だけです。同じ日の二周目や、復習モードでの演習は、問題ごとの記録(最新の答えと履歴)には残りますが、点数の推移には入りません。点数の推移は直近90回分を保存し、結果の画面では直近3回を線で見せます。朝の64点が正式スコアで、昼の88点は「覚えた直後の確認」です。翌日の一周目が何点になるかが、本当に頭に残っている量です。

履歴があると、悪化が分かります。同じ問題の直近2回を比べて、状態が下がった問題(完全クリアから確信度不足へ、正解から誤答へ、など)を「悪化問題」として集め、下がり幅の大きい順に10問ずつやり直せるようにしています。前回は分かっていたのに今回は迷った、という問題は、正答率だけを見ていると埋もれます。

復習モードは、完全クリア以外の問題を、強い誤認、誤答、判断保留、確信度不足の順に並べて出します。弱点海図では、科目ごとに、最新の状態に重み(確信度不足1、判断保留2、誤答3、強い誤認4)を付けて論点ごとに足し、重い順に上位2つの論点を示します。理解の航跡では、答えた時点の状態を0〜4点に置き換え、論点ごとの日別の平均を、7日または30日の線にします。同じ問題が状態を上げ続けると、連続した回数に応じて「芽吹き」「追い風」「航路安定」「灯台」の印が付きます。

解説の下には、根拠になる条文の名前と、e-Gov法令検索へのリンクを置いています。リンクを開いた条文は「閲覧済み条文」の棚に自動で並び、あとから原文へ戻れます。条文の本文をこちらで抱えずにe-Govへ送るのは、改正があったときに古い条文を見せ続けないためです。

ここまでの記録は、すべてブラウザの保存領域(localStorage)に置いています。答えも、履歴も、点数も、開いた条文も、KuraLabのサーバーには送りません。学習の記録は、どこで間違えたか、何に自信を持っていたかという、その人の頭の中の地図です。預かる理由がないので、預からない。その裏返しとして、端末を替えたり、ブラウザのデータを消したりすると、記録は引き継がれません。

記録はどこにあるか ― 端末の中だけ
記録はどこにあるか ― 端末の中だけ最新の答え、1問20件までの履歴、その日最初の一周の正式スコア、開いた条文の一覧は、すべて利用者のブラウザの保存領域に置かれ、KuraLabのサーバーには送られない。端末を替えたりブラウザのデータを消したりすると、記録は引き継がれない。あなたの端末(ブラウザの保存領域)あなたの端末(ブラウザの保存領域) 最新の答え 履歴20件 正式スコア 開いた条文 その日最初の一周だけ点数の推移へ(直近90回)その日最初の一周だけ点数の推移へ(直近90回) 送らない送らない KuraLabのサーバーKuraLabのサーバー 記録は届かない記録は届かない 端末を替える・ブラウザのデータを消すと、記録は引き継がれない端末を替える・ブラウザのデータを消すと、記録は引き継がれない

最新の答え、1問20件までの履歴、その日最初の一周の正式スコア、開いた条文の一覧は、すべて利用者のブラウザの保存領域に置かれ、KuraLabのサーバーには送られない。端末を替えたりブラウザのデータを消したりすると、記録は引き継がれない。

もう一つ、今日の学習量の提案があります。今の時刻が深夜(22時〜翌5時)なら5問、朝(5時〜10時)なら10問、それ以外は8問を、強い誤認があればそれを先に、と提案します。いつも解いている時間帯かどうかは履歴から見て、声のかけ方だけを変えます。夜中に30問を勧めないのは、多く解く日より、続けて解く日を増やしたいからです。

収録している142問の内訳は、船員法31問、船舶法27問、民法26問、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律19問、領海等における外国船舶の航行に関する法律15問、国土交通省設置法10問、商法6問、憲法5問、船舶安全法3問です(2026年10月時点)。科目の一覧には試験の18科目を全部並べていますが、問題が入っているのはこの9科目で、残りは空の棚として見せています。どの科目がまだ足りないかを隠さないためです。科目一覧は、試験の科目順の「固定順」と、前回の点数が低い科目を上に出す「苦手順」を切り替えられます。

問題の文章は、公表されている過去問の原本から文字を起こし、行の途中で切れた文字や余分な空白を整えたものだけを画面に出しています。論点の分類は、問題ごとに付けたもの(船舶法の「国籍証書の検認」「仮国籍証書」など)と、まだ付けていない問題に科目ごとの共通の分類を当てたものが混ざっています。弱点海図の論点が「国籍・登録・船籍港」のように大きくまとまって見える科目は、後者です。分類を細かくするほど、弱点の場所は正確になります。問題を足すことと並んで、分類を足すことも、この作品の続きの仕事です。

昼の88点を残さないのは、点数を低く見せたいからではありません。翌朝の一周目で何点が残っているかを見るためです。たまたま当たった問題は半分の点、同じ日の二周目は推移に入れない、下がった問題は先に出す。どれも、正答率という一つの数字に紛れてしまう部分を、端末の中で分けて見せるための決まりです。

執筆:長澤 湊(宅地建物取引士・行政書士・測量士補) 内容確認日:2026-10-03

この記事は制度と手続きの一般的な説明で、個別の事案についての法律・税務の相談や判断ではありません。制度や数字は内容確認日の時点のものです。ご自身の事案は、弁護士・司法書士・税理士・行政書士など、該当する専門家に確かめてください。

参考(公式)

この記事の制度と数字は、次の一次情報で確かめられます(2026-10-03 確認)。

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