作品の仕組み 2026-09-09

裏表診断の仕組み ― 建前と本音を同じ質問群で別々に測り、ズレを数字にする

裏表診断は、16タイプ性格診断の形式を借りて、「人前の自分(表)」と「一人のときの自分(裏)」を別々に測り、二つのコードとギャップ度を返すWeb Toyです。14問の質問がどう表と裏に振り分けられているか、答えが一貫していると9問で終わる適応型の仕組み、ギャップ度の計算式、生成AIを使わず採点表で固定した理由、4コマの選び方を書きます。

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この記事の位置: AIが作り、コードが検分する → [送らない(端末の中で完結する)] → 数字と実寸 → 教材の設計

「9問で終わったんですが、ちゃんと診断されていますか」。14問と書いてあるのに9問で結果が出ると、手抜きに見えるかもしれません。手抜きではなく、その人の答えが一貫していて、四つの軸の表と裏が早く決まった、ということです。この記事は、その「何問で決まるか」が、この作品の仕組みそのものである、という話から始めます。

裏表診断は、いくつかの質問に答えると、「表コード」と「裏コード」という4文字のコード二つと、二つのズレを示す「ギャップ度」が返ってくるWeb Toyです。ふつうの16タイプ性格診断はコードを一つ返しますが、この作品は、人前で見せている自分と、一人のときの自分を、別々に測ります。仕組みを順に書きます。

土台は、16タイプ診断でおなじみの四つの軸です。外向か内向か(E/I)、感覚か直観か(S/N)、思考か感情か(T/F)、判断か知覚か(J/P)。この四つの軸それぞれについて、「人前でのあなた」を測る質問と、「一人のときのあなた」を測る質問を、別々に用意しました。質問は全部で14問。そのうち12問が、四つの軸×表・裏の8つの組み合わせに割り当てられ、残り2問は、表と裏のズレを本人がどう自覚しているかを直接聞く「ギャップ質問」です。

答えは5段階で、「めっちゃそう」から「全然ちがう」まで。質問ごとに、どの軸の、表か裏か、5を選んだときにどちらの極(たとえばEかIか)に加点するか、そして重み(1.0〜1.3)が決めてあります。同じ軸でも、裏を測る質問の重みを少し重くしてあるのは、一人のときの自分についての回答のほうが本音に近く、少ない問数で決まりやすいと考えたからです。回答を集計すると、表と裏それぞれについて、四つの軸のスコア(正ならE・S・T・J方向、負ならI・N・F・P方向)が出ます。

14問の割り当て
対象問数内容
表(人前の自分)×4軸6問E/I、S/N、T/F、J/Pを人前の場面で聞く
裏(一人のときの自分)×4軸6問同じ4軸を一人の場面で聞く。重みをやや重く
ギャップ質問2問演じている自覚を直接聞き、ギャップ度を補正

質問の順番は固定ですが、出す・出さないは答えによって変わります。ある軸・ある側(たとえば「裏のE/I」)について、すでに1問以上答えていて、そのスコアの絶対値が一定の幅(2.0)に達していれば、その軸・側の残りの質問は飛ばします。答えが一貫している人ほど早く決まり、最短9問で終わります。迷いのある答え方をする人は、その軸の質問がもう一問、二問と続き、最大14問です。「何問で見抜かれたか」を結果に添えているのは、この仕組みをそのまま見せているからです。

結果のコードは、表と裏それぞれ、四つの軸のスコアの正負で文字を決めます。裏のスコアがちょうど0のときは、表と同じ文字にします(裏で決めきれなければ、表の顔がそのまま、と読む)。表と裏で文字が違う軸が「食い違った軸」で、ギャップ度は、食い違った軸の数×20点を土台に、ギャップ質問2問の自己申告で上下に補正(±20点相当)して、0〜100に収めます。四つの軸がすべて食い違い、本人も「演じている」と自覚していれば100に近づき、すべて一致して自覚もなければ0に近づきます。ギャップ度が5以下と90以上には、珍しさの印を付けています。

判定に生成AIを使わない、と最初に決めました。オリクジの仕組みの記事で書いたとおり、KuraLabでは「AIが詠み、コードが検分する」型で作品を作っていますが、この作品ではAIの出番はありません。性格の見立てが、その日のAIの気分で変わる、というのは避けたかった。すべての質問の重みと極、早期終了の幅、ギャップ度の式は、あらかじめ決めた採点表としてコードに書いてあり、同じ答え方をすれば同じコードとギャップ度が返ります。答え方が変われば結果も変わりますが、それは診断のブレではなく、答えた人の状態の変化です。

ギャップ度の計算
要素内容
土台表と裏で文字が食い違った軸の数×20点(0〜80点)
補正ギャップ質問2問の自己申告で上下(±20点相当)
範囲0〜100に収める。5以下と90以上は珍しさの印

結果に添える4コマは、その場で生成する絵ではなく、あらかじめ用意した絵の中から、ギャップ度の高さ(と珍しさの印)に応じた組を決め、その中から抽選で選びます。同じ答えでも、4コマは毎回同じとは限りません。キャッチコピーも同じで、表コードと裏コードそれぞれに用意した短い言葉を組み合わせます。結果には固有のURLが付き、開くとコード二つとギャップ度と4コマが表示されます。そのために結果(コード二つ・ギャップ度・軸ごとのスコア・問数・選ばれた4コマ)はサーバーに保存しますが、一問ずつの回答そのものは保存せず、氏名も聞きません。連続して診断できる回数を制限するため、IPアドレスも記録します。

公開後の分布の数字は、この記事には載せません。結果はサーバーに保存していますが、問数の分布を集計して確かめた統計は出していないからです。仕組みから言えることを書きます。早く終わる人は、たとえば「人前では話すのが好き」に「めっちゃそう」、「一人のときは静かに過ごしたい」にも「めっちゃそう」と、表と裏で逆方向に振り切る人。表E・裏Iがそれぞれ1問で幅2.0に達して決まり、その軸の残りの質問が飛ばされます。14問まで行く人は、「わりとそう」「どっちでも」が多く、軸のスコアが2.0の幅の中に留まる人で、質問を足して決めにいきます。

ギャップ度も同じで、分布の数字は載せません。式から言えるのは次のことです。90以上は、四つの軸が全部食い違って土台80点になり、そこにギャップ質問の補正が上に乗った人にしか届きません。5以下は、軸の食い違いがほとんど無く、演じている自覚もない人の点数です。珍しさの印は、この両端に付けています。

一つ、細かい決まりを書いておきます。裏のスコアがちょうど0のときに表と同じ文字にするのは、0を負と同じに扱うと、裏で決めきれなかった人が一律に「I・N・F・P」の側(内向・直観・感情・知覚)に寄ってしまうからです。負でも正でもない0は、どちらの側でもない。だから、表の顔をそのまま裏にも置きます。同じ答えには同じ結果、という約束は、こうした細かい決まりで守っています。

最後に、この作品の性格について。これは心理学的な検査ではなく、自分を少し離れて眺めるための「見立て」です。表と裏のどちらが本当の自分か、という問いには、どちらも本当、と答えています。場面で顔を変えるのは社会で暮らす技術で、ギャップ度はその技術の幅を数字にしただけです。断定しない、AIに任せない、同じ答えには同じ結果を返す。作品の仕組みの記事に共通する、KuraLabの作り方です。

9問で結果が出た人は、答えが一貫していたので、早く決まった人です。何問で見抜かれたか、を結果に添えている理由は、それです。診断は、答えた人の状態を映すもので、9問で決まる日と14問かかる日があっていい。断定しない、AIに任せない、同じ答えには同じ結果。この三つが、この作品の約束です。

執筆:長澤 湊(宅地建物取引士・行政書士・測量士補) 内容確認日:2026-10-05

この記事は制度と手続きの一般的な説明で、個別の事案についての法律・税務の相談や判断ではありません。制度や数字は内容確認日の時点のものです。ご自身の事案は、弁護士・司法書士・税理士・行政書士など、該当する専門家に確かめてください。

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