2026-08-09

名前が札いっぱいに立つまで

所書きの住所、氏名、印を、それぞれ別の役割を持つ筆文字として組み直した日の記録。

所書きは、名前と住みたい場所から、実在しない住所札を仕立てるWeb Toyです。八月九日は、その結果札の文字が、札そのものに負けない大きさになるまで組み直しました。

住所は黒い枠の高さを使い切るように、文字数から大きさを決めます。短い住所なら大きく、長い住所なら読める範囲で細くする。一定のフォントサイズを置くのではなく、その札に書かれた住所ごとに収まり方を探します。

氏名も同じです。四文字なら、余白を残して小さく置くのではなく、印の少し上まで縦に伸ばしました。札の中央に人の名前が立ち、住所と印がそれを支える構図を目指しています。

印は、四文字の氏名を二字ずつ左右へ組み、正方形の中へ収めました。名字と名前を厳密に判定する仕組みではありませんが、四つの文字が一つの朱印として見えることを優先しています。

一方、入力画面の見出しやボタンまで筆文字にする演出はやめました。操作部分は明朝体で静かに案内し、筆文字は完成した札の中だけに現れます。その差が、結果を開いた瞬間の切り替わりになります。

名前を表示するだけなら、どんな大きさでも用は足ります。けれど所書きが作りたいのは文字列ではなく、その人のために一枚だけ書かれた札です。

所書きで札を仕立てる / 工事日誌一覧