2026-08-30
英語の名前の音から、漢字一字を見つける場所を作った
英語のファーストネームやニックネームを、日本語でどう響くか確かめてから、辞書で確認した読みを持つ漢字一字へつなぐ小さなWeb Toyを公開した日の記録。
八月三十日は、英語の名前の音を、日本の漢字一字へそっとつなぐ作品「THE KANJI IN YOUR NAME」を公開しました。入力するのはファーストネームかニックネームだけです。名字や本名を前提にせず、まずその名前が日本語でどう響くかを確かめるところから始めます。
英語の表記とカタカナの読みは、1,000件のローカル辞書を用意しました。ただし、綴りだけでは発音を決められない名前もあります。だから最初に出る読みは仮のものとして、本人が違うと思ったらその場で直せるようにしています。
漢字の読みには KANJIDIC2 を使いました。辞書にない読みを、雰囲気だけで作ることはしません。さらに、辞書上は読めても、この小さな遊びで渡したい字としては合わないものもあります。そこで、親しみやすく前向きな字を優先する編集上の層を重ねました。
たとえば名前の音の一部に「まい」があれば、「毎」のように、読みが確かめられ、意味の一言も穏やかに渡せる字を選びます。候補が見つからないときは、無理に一字を押しつけず「見つからない」と返します。それも、この作品の答えです。
入力した名前や読みはこの機能では保存しません。翻訳、法的な名前の手続き、文化的な資格づけではなく、音の中に一字を見つけて持ち帰るための言葉遊びです。出典とライセンスも作品内から読めるようにし、気軽な一回分の体験に、必要な説明を添えました。
この日の作業
Gitのコミット記録からの抜粋です。
- THE KANJI IN YOUR NAME を公開
- 候補の漢字を親しみやすく前向きな字に絞る編集リストを整備
- 読みの確認から漢字探しへ進む流れを調整
その後(2026年10月16日時点)
9月5日に作品末尾へ英語の解説とFAQを追加し、出典ページ(Sources & licence)にも「この作品が主張しないこと」の節を足しました。9月6日には、1,000件の名前の辞書を、ページを開いた瞬間ではなく名前を入れる段階で読み込むように分け、最初に読み込むプログラムの大きさを約785KBから約140KBに減らしました。スマートフォンの回線でも、入力欄が出るまでの待ち時間が短くなっています。出典ページ(/sources/kanjidic2)は、英語で書いた独立のページとして検索にも載せ、KANJIDIC2の利用条件、編集で候補を絞った理由、この作品が漢字の「正しい当て字」を決めるものではないことを、作品を開かなくても読めるようにしています。サイトのヘッダーでは「遊ぶ」の中の英語のWeb Toysとして、Brain Scanner、Cat Scanner、九回裏の野球盤の英語版「BOTTOM OF THE 9TH」と並べています。名前の音から一字を選ぶ考え方は、日本語の名前と日付から一字を返す「今日の一字」と同じですが、こちらは辞書で確かめられる読みだけを使い、AIには字を選ばせていません。
THE KANJI IN YOUR NAME を開く / 工事日誌一覧
- 前の日誌(2026-08-29): 結果ページを検索から切り離し、プライバシーの説明を整えた
- 次の日誌(2026-09-01): 裏表診断を、墨と朱で押して進む画面に組み直した