KuraLabブログ

オリクジと今日の一字から、その日に選ばれた二つを残します。工事日誌とは別の、作品のまわりに増えていく小さな読みものです。

2026-08-23 ― 日々の一首と一字

今日の奉納歌 · 中吉

あの角を
かがやく自販機
りんごジュース
百円玉が
ちょうどあったよ

今日はそういう日だった。

今日の一字 · 遊

(さん)

寄り道のたびに気が散って、それがちょうどいい一日だった。

2026-08-22 ― 日々の一首と一字

今日の奉納歌 · 小吉

こぬ雨を
よそに窓ふく
ねこがいて
それだけで足る
土曜の昼よ

なにもない日に、ちゃんとある。

今日の一字 · 満

(いただき)

受け皿いっぱいに届いたものを、両手でそっと持ち上げる日。

2026-08-21 ― 日々の一首と一字

今日の奉納歌 · 凶

ほぼ全部
しくじってきた
ねえそれが
わりといい味
出てるじゃないか

失敗は、だいたいキャラになる。

今日の一字 · 充

(ねむり)

今日はたっぷり寝ることが、一番の仕事になる。

2026-08-20 ― 日々の一首と一字

今日の奉納歌 · 凶

そのツキは
らいげつ回収
ねこのひたい
くらいとこにも
日なたはあるよ

凶でもねこはあたたかい。

今日の一字 · 眠

(しず)

体が布団に沈んで、そこが今日いちばん正しい場所だった。

2026-08-19 ― 日々の一首と一字

今日の奉納歌 · 波吉

あの波は
さっきも同じ
ねそべって
また来た気がする
それでいいんだ

行きつ戻りつ、それが海の正直さ。

今日の一字 · 沼

(ひた)

好きなものにじわじわと染み込まれていく一日だった。

2026-08-18 ― 日々の一首と一字

今日の奉納歌 · 小吉

さっきまで
よそのベランダに
りんごあり
気づけばなくて
それだけのこと

見えていたものが、ちゃんとあった。

今日の一字 · 放

(だつ)

するりと抜け出す日。着込んでいたものを一枚ずつ床に落とす感じ。

2026-08-17 ― 日々の一首と一字

今日の奉納歌 · 吉

さいごまで
よく噛んで食べた
りんご飴
それだけのこと
今日も悪くない

ちゃんと味わえた一日。

今日の一字 · 静

(ちょう)

耳をすませて、遠くの音まで拾っていくような一日。

2026-08-16 ― 日々の一首と一字

今日の奉納歌 · 大吉

ゆるやかに
らせん状に日が
ねじれてく
向かい風さえ
背中を押してる

今日、全部が味方になった。

今日の一字 · 動

(はこぶ)

足を動かすほど、何かが次の場所へ届く日。

2026-08-15 ― 日々の一首と一字

今日の奉納歌 · 吉

こぬか雨
はらりとぬれる
るすの窓
ただいまと言えば
灯りがともる

帰ってくる場所が、ある。

今日の一字 · 整

(そろ)

バラバラだったものが今日ひとつの列に並ぶ。

2026-08-07 ― 日々の一首と一字

今日の奉納歌 · 小吉

けんかした
しおりのはさまる
ろくじごろ
うすくひかって
本のやけた縁

ちいさな傷も、どこかあたたかい。

今日の一字 · 静

(とく)

急がない一日は、細かな音を拾う日になる。

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